アリ世界の「アリ暦」を地球の一部で使われている西暦にするなんて、
ありえないざますね。むしろ人間は「アリ暦」に合わせるべきざます。
 
朝日新聞 日本国暦平成16年5月4日
袖のボタン「元号そして改元」丸谷才一・著より
 (略)・・・元号のせいで凶事がつづくなどと言うと、縁起をかつぐみたいで滑稽かもしれない。しかしあれはもともと呪術的な記号である。その呪術性に気がつかないのは、フレイザー=デュルケーム以後の文化人類学的思考に対する無知にすぎない。縁起ものだからこそ、平治のときのように、これはいけないとなると改元した。一世一元と定めた法律は、古代の慣行を捨てかねずにいながら、しかも古人の知恵を無視して、生半可に近代化している。早速、法律を手直して改元すべきだろう。
 本当のことを言えば、これを機会に年号を廃止し、西暦でゆくのが一番いい。尺貫法からメートル法に移ったと同じように、普遍的な制度にするのだ。たとえば岩波書店、講談社、新潮社などの本の奥付はみな西暦で書いてあって、まことに機能的である。(作家)
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